整形外科クリニックでの働き方と役割|転職した理学療法士の視点から解説

この記事で解決できる悩み

✔︎ クリニックの働き方を知りたい。

✔︎ クリニックで働くメリット、デメリットは?

✔︎ お給料は良いのか?

と疑問に思っている方の悩みを解決できる記事になっています。

整形外科クリニックは、外傷や慢性的な痛み、関節疾患などの治療を行う医療機関です。近年、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、柔道整復師(柔整師)が活躍する場も増えており、リハビリテーションの重要性が高まっています。

本記事では、整形外科クリニックにおける働き方や役割を働いたことのある僕(理学療法士)視点で解説していきます。

リハゾウ

人事/面接&教育担当

経験年数10年目の理学療法士。

これまで回復期病院▶︎訪問リハビリ▶︎整体▶︎整形外科のクリニックと3回の転職を経て、

月給20万後半/年収400万以下から現在約月給45万/年収500万以上アップに成功!

過去に回復期病棟のリーダー、整体院グループではエリアマネジャー兼教育&人事担当

目次

整形外科クリニックでの働き方

スクロールできます
雇用条件(例)働き方特徴
勤務時間8時30分〜18時30分午前診療(9:00〜13:00)
午後診療(14:30〜18:30)

に分かれることが多く、昼休憩が長めに設定される傾向があります。
給料基本給25万〜40万
+ボーナス(業績次第)
これまでの経験(管理職)
や年数によって
基本給が変わります。
雇用形態社会保険付与
正社員
or
パート勤務
正社員
週5日勤務+半日勤務の日もあり。
パート
午前/午後のみのシフト勤務も可能
仕事内容リハビリ業務全般1日22単位
人数数名〜数十名クリニックの大きさ
に応じて人数は異なる。
休日平日、日曜日、祝日休み年間休日120日以上

※ クリニックによっては土曜午前のみ診療するケースも多いです。

理学療法士(PT)の働き方 

整形外科クリニックで働くPTは、外来リハビリの提供がメインになります。 予約制 のリハビリが多く、患者とじっくり向き合える環境が特徴です。

1日の流れ(例)

流れ
9:00 診療開始、リハビリ予約患者の対応

リハビリスケジュール・カルテ内容を確認し、リハビリを開始します。

流れ
13:00 午前診療終了、昼休憩

午前診療終了後、カルテを記載し、昼休憩に入ります。

クリニックは休憩時間が他の病院に比べて長く設定されています。

流れ
14:30 午後診療開始、リハビリ対応

休憩後、スケジュール通り午後の診療がスタートします。

流れ
18:30 診療終了、カルテ記入・片付け

午後診療後、カルテを記載し、清掃(片付け)。

終わり次第、帰宅になります。※残業は、ほとんどありません。

整形外科クリニックの特徴

整形外科クリニックの特徴は以下の通りです。

特徴
  • 運動器疾患のリハビリが中心
  • 急性期対応が少ない
  • ワークライフバランスが取りやすい

運動器疾患やスポーツリハビリを中心にリハビリをしていきます。

運動器を極めたい方は特に整形外科クリニックがおすすめになっています。

しかし、運動器疾患以外の脳外や中枢疾患に関してはほとんどリハビリに携わることがないので

そちらに興味ある方は物足りない感じがあると思います。

業務に関しては残業がなく、休みもシフト制ではなく固定なのでワークライフバランスがとりやすいのも

整形外科クリニックの特徴です。

整形外科クリニックで働くメリット・デメリット

整形外科クリニックで働くメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
ワークライフバランスが取りやすい
運動器疾患に強くなれる
スポーツリハビリに携われる
会議、書類作成が少ない
昼休憩が長い
中枢疾患がみれない
介入時間が短い
急性期・重症患者の経験は少ない
病院よりも帰りが遅い

整形外科クリニックのメリット

ワークライフバランスが取りやすい

早番や遅番などがなく規則的な勤務時間のため、ワークライフバランスが取りやすいです。

平日+日曜日、祝日休みのクリニックが多く、友達や家族、恋人などにも合わせやすいのもメリットです

運動器疾患に強くなれる

整形外科ではさまざまな外傷や骨折といった運動器疾患の患者様が来院されます。

  • 運動器疾患に興味がある
  • 外傷や骨折に興味がある
  • 運動器疾患を極めたい

は整形外科で働いてみてはいかがでしょうか?

スポーツリハビリに携われる

スポーツ外傷で訪れる患者様もいらっしゃいます。

  • スポーツリハビリに興味がある
  • 自分がやっていたスポーツに携わりたい
  • 専門的知識を身に付けたい

これ等に該当する方はとてもおすすめです。

会議、書類作成が少ない

病院に比べて、整形外科クリニックはほとんど会議、書類作成がありません。

入社して会議、書類作成がこんなにも少ないことに驚愕したくらいです。

病院ではカンファや面談などで週に1回は必ず会議などがありましたが

整形外科クリニックは月に1回もしくは2回程度です。

書類作成もほとんどないので残業もほとんどありません。

定時で帰れるので、ワークライフバランスを取りたい方はおすすめです。

昼休憩が長い

こちらは勤務時間が長くなり、デメリットと考える人もいますが

ここではあえてメリットとして紹介しています。

理由として、今は「副業が当たり前」になってきています。

もちろん休憩時間に休む方もいらっしゃいます。

僕の勤めている院ではお家に帰って休むのもOKです。

しかし、その時間を使って副業をして収入を上げている方もいらっしゃいます。

休憩時間を副業に当てたい、しっかり休みたいという方は特におすすめです。

整形外科クリニックのデメリット

中枢疾患がみれない

整形外科クリニックのため、運動器疾患を主にリハビリをします。

脳外や中枢系に関しては、ほとんど来院されないので運動器疾患に興味がない方はおすすめしません。

介入時間が短い

病院と違い3単位(60分)の介入はありません。

長くても2単位(40分)、短くて1単位(20分)になります。

そのため、たくさん時間を使って評価をすることが難しいため、経験値が必須になります。

急性期・重症患者の経験は少ない

整形外科クリニックは、退院されている患者様(維持期)のため、日常生活は自立されている方を対応します。

そのため、介助が必要や歩けない、立ち上がれないなどもありません。

  • 基本動作訓練を1から指導していきたい
  • 難病患者様、手術後の患者様を対応したい

という方はおすすめしません。

病院よりも帰りが遅い

勤務時間が病院と違い異なります。

出勤時間
  • 病院は8時40分〜17時30分 (休憩60分)
  • 整形外科クリニックは8時30分〜18時30分 (休憩90分)

※整形外科クリニックは土曜日のみ8時30分〜14時30分 (休憩なし)のところが多いです。

休憩時間が長いことや土曜日が早く帰宅できる分、他が少し長くなっています。

土曜日が早く帰れるメリットもありますが、勤務時間は長いのは現状です。

自分のワークライフバランスに合わせて病院にするか?整形外科クリニックに就職するか?検討していきましょう。

回復期病院の働き方や働いてみての実体験を知りたい方は下の概要欄をチェックしてみてくださいね。

整形外科クリニックで働くのにおすすめな人、おすすめしない人

整形外科クリニックでおすすめな人、おすすめしない人は以下の通りです。

おすすめな人おすすめしない人
運動器のリハビリに興味がある
スピード感を持って対応ができる
患者様とコミュニケーションを取ることが得意
チーム医療に協力的
じっくりリハビリしたい
ルーチンワークが苦手
急性期や重症患者様のリハビリをしたい
忙しさにストレスを感じやすい

整形外科クリニックで働くのにおすすめな人

運動器のリハビリに興味がある


整形外科では、骨折・捻挫・関節痛・術後リハビリなど、運動器疾患のリハビリが中心です。運動療法や徒手療法に興味がある人には最適な環境です。

スピード感を持って対応できる人


外来診療がメインのため、1人あたりのリハビリ時間が短いことが多く、効率よく施術を進める必要があります。テンポの良い業務が好きな人に向いています。

患者さんとコミュニケーションを取るのが得意な人


外来患者が多く、幅広い年齢層と接する機会があります。特に高齢者が多いため、話しやすい雰囲気を作れる人に向いています。

チーム医療に協力的な人


医師/看護師/受付スタッフなど、多職種との連携が重要です。協調性を持って働ける人が活躍しやすい職場です。

整形外科クリニックで働くのにおすすめしない人

じっくりリハビリをしたい人

一般的に外来リハビリは1回20〜40分程度と短いため、回復期病院のように時間をかけてリハビリを提供したい人には物足りないかもしれません。

ルーチンワークが苦手な人

整形外科では似たような疾患の患者さんが多く、治療パターンもある程度決まっています。同じような業務が続くのが苦手な人には向かない可能性があります。

急性期や重症患者のリハビリをしたい人

整形外科クリニックは基本的に外来が中心で、急性期病院のような重症患者のリハビリは少ないため、より医療的な介入を求める人には不向きです。

忙しさにストレスを感じやすい人

クリニックによっては患者数が多く、次々とリハビリをこなさなければならないこともあります。忙しい環境が苦手な人には負担になる可能性があります。

整形外科クリニックは、「運動器リハビリに興味があり、スピーディーな対応やコミュニケーションが得意な人」に向いています。一方で、「じっくりリハビリをしたい人や重症患者を担当したい人」には向かないかもしれません。

整形外科クリニックのお給料はいいのか?

整形外科クリニックのお給料は以下の通りです。

スクロールできます
クリニック年収賞与退職金
整形外科300万〜500万前後年2〜2.5回
(実績に応じて)
ないところも多い
スポーツ300万〜700万前後年2回
(実績に応じて)
ないところも多い
内科系280万〜450万前後年2回
(実績に応じて)
ありが多い
他クリニックと比較

スポーツ整形に関してはスポーツ選手との契約など入れば年収はさらに上がると思います。

それ以外で考えると整形外科が「安定して給料が良い」です。

退職金も以前に比べて導入するクリニックも増えてきています。

また、地方だと300万前後もありますが、関東だと平均400万〜500万前後の求人がほとんどです。

これをみて、「好条件の整形外科のクリニック」を探したい方

こちらの記事を確認してサイト登録してみてください↓

まとめ:整形外科クリニックで働くべきか?

結論:運動器疾患に興味ある方はおすすめです。

いくらお給料や人間関係が良くても自分に興味のない分野では長続きはしません。

自分が運動器が好きだ!スポーツリハビリに興味がある方はとてもおすすめです。

この記事を確認して、自分にすごく当てはまる方はぜひ整形外科クリニック働いてみましょう!

では、今回のおさらいです。

整形外科クリニックで働くメリット・デメリット

メリットデメリット
ワークライフバランスが取りやすい
運動器疾患に強くなれる
スポーツリハビリに携われる
会議、書類作成が少ない
昼休憩が長い
中枢疾患がみれない
介入時間が短い
急性期・重症患者の経験は少ない
病院よりも帰りが遅い

整形外科クリニックのお給料はいいのか?

結論:整形外科クリニックのお給料は安定して良い。

スクロールできます
クリニック年収賞与退職金
整形外科300万〜500万前後年2〜2.5回
(実績に応じて)
ないところも多い
スポーツ300万〜700万前後年2回
(実績に応じて)
ないところも多い
内科系280万〜450万前後年2回
(実績に応じて)
ありが多い
他クリニックと比較

整形外科クリニックよりも病院整体にも興味がある方はこちらもチェックしてみてください↓

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この記事を書いた人

理学療法士として、
これまで
・回復期病院
・訪問リハビリ
・整体
・整形外科のクリニック を経験。
これまでの転職をしてきた成功体験、失敗体験や自ら面接担当、人事担当、教育担当の経験から云えることや実体験を発信していきます。

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