理学療法士の転職活動:施設見学で成功するためのポイントと体験談
✔︎ 求人票だけでわからない
✔︎ 理想の職場を見つける方法を知りたい
✔︎ 見学でどのポイントを押さえればいいかわからない
理学療法士として、転職を考える際に最も重要なステップの一つが「施設見学」です。
求人票だけではわからない職場の雰囲気や業務内容を確認することで、ミスマッチを防ぎ、理想の職場を見つけることができます。
この記事では、実際に施設見学を経験した理学療法士の体験談や具体例を交えながら、成功のためのポイントを解説します。
施設見学の目的とは?
施設見学で得られる情報
施設見学は、求人票や面接では得られない情報を収集する絶好の機会です。
以下のようなポイントを確認できます:
- 職場の雰囲気や人間関係
- スタッフ間の連携やコミュニケーション
- 実際の業務内容やスケジュール
- 使用するリハビリ機器や設備の状態
- 患者層や症例の傾向
- 患者さんへの対応や雰囲気
私が初めて施設見学に行ったとき、求人票には「チーム医療を重視」と記載されていました。
しかし実際には、スタッフ同士の連携が不足している印象を受けました。
見学中にリハビリスタッフの様子を観察すると、ほとんどが個人プレーで、患者さんとの会話も最小限だったのです。
この経験から、「求人票に書かれている内容を鵜呑みにせず、自分の目で確かめることが大事」と実感しました。
求職者側だけでなく、施設側も評価している
見学は、求職者が施設を評価するだけでなく、施設側があなたを評価する場でもあります。
- メモを取っているか。
- 時間にルーズじゃないか。
- 服装、清潔感は大丈夫か。
- 質問をしてくるか。
- 熱意はあるか。
「働きたい!」と思われる印象を与えることがとても大切です。
施設見学の事前準備
施設見学に行く際の準備は、転職活動の成功に直結します。
転職を考えていた僕は、見学前に以下の準備をし、スムーズに内定をいただきました。
施設のリサーチ
病院の公式サイトを確認し、理念や治療方針を熟読。「その施設で何を学びたいのか」を明確にしたことで、見学中の質問がスムーズになりました。
また、以下のポイントを事前に調べておくと良かったです。
- ホームページでの基本情報(診療科目、スタッフ数など)
- 評判や口コミ(Googleレビュー、転職サイトの評価など)
- 特徴的なリハビリプログラムの有無
質問リストの作成
- 1日の業務スケジュールはどのような流れですか?
- 症例の傾向やリハビリ方針について教えてください。
- 新人教育や研修制度はありますか?
など、10項目以上の質問を用意。
これにより、見学中にブレることなく効率的に情報収集できました。
見学中に質問がないと見学先から熱意がないと思われるので事前準備をしておきましょう。
忘れる方は事前にノートに書いておくのもありですね。
見学当日の服装とマナー
服装とマナーに関しては今後の面接にとても響きます。
第一印象をよくするために以下のポイント押さえていきましょう。
適切な服装を選ぶ
施設見学は「職場訪問」としての側面があるため、清潔感のある服装が求められます。
- 男性:スーツやビジネスカジュアル
- 女性:ジャケットとスカート、またはパンツスタイルのビジネスカジュアル
まれに「服装はなんでも大丈夫ですよ。」と施設側から伝えられることがありますが、
その方のマナーを見ていることもありますので、見学当日は必ずスーツでいきましょう。
挨拶と礼儀を忘れない
- 到着時には、受付や担当者に笑顔で挨拶しましょう。
- 名刺交換の準備があればベストです。
- スマートフォンはマナーモードにしておき、見学中の使用は控えましょう。
- 病院やクリニックなどの見学は患者様もいらっしゃるのでマスクを忘れないようにしましょう。
笑顔と挨拶は好印象を与えるチャンスです。
特に注意なのは人事担当の方、施設見学の方のみ笑顔や挨拶をするが、他の人にはしないはNGです。
僕も見学担当した時に、担当者やスタッフには笑顔で挨拶はしていましたが、患者様には挨拶しない人がいたので注意したことがあります笑
どこで見られているかわかりません。日頃から気をつけていきましょう。
見学中に確認すべきポイント
職場の雰囲気やスタッフの動き
- スタッフ同士のコミュニケーションは円滑か?
- 業務中の指示や対応がスムーズか?
患者様の様子とリハビリ内容
- 患者様とのやり取りがどのように行われているか。
- 自分が関わりたいと思える症例が多いか。
物理的な環境と設備
- 清掃が行き届いているか。
- リハビリ機器や設備は最新のものか。
質問する際のコツと注意点
見学当日は、単に施設を「見る」だけでなく、自分をアピールする場でもあります。
質問内容によってはプラスになったり、マイナスになったりする可能性があります。
以下のポイントを押さえ、注意しながら質問しましょう。
ポジティブな姿勢を見せる
「この施設で働くことに前向きである」という姿勢を伝えましょう。
- 「〇〇のような症例を経験したいと考えているのですが、この施設ではどのくらい対応していますか?」
- 「新人教育に力を入れていらっしゃると伺いましたが、具体的な内容を教えていただけますか?」
聞きにくい質問をどうするか
給与や残業など、聞きにくい内容はタイミングを見計らって質問しましょう。
見学後に採用担当者に改めて問い合わせてもOKです。
当日のチェックリスト
- 患者層:高齢者が多い?若年層が中心?
- スタッフの対応:丁寧さ、温かみ、迅速さ
- 設備:最新機器が導入されているか?
- 写真撮影や記録:見学中にメモはOKですが、写真撮影は必ず許可を得ましょう。
- 無駄話を避ける:見学中は、不要な話を控え、施設に対する興味を示しましょう。
見学後のフォローアップ
見学後のフォローアップ、お礼、感謝はとても好印象を与えます。
貴重なお仕事の時間を割いて下っているので感謝をメール+見学の最後にしっかり伝えましょう。
お礼メールを送る
見学後、担当者や施設にお礼のメールを送ることで好印象を与えられます。
- お礼の言葉を最初に記載
- 見学で学んだことや感想を簡潔に述べる
- 応募に前向きである旨を伝える
例)
- 感謝の言葉:「見学の機会をいただき、ありがとうございました。」
- 学んだこと:「チーム医療の実践方法について大変勉強になりました。」
- 前向きな姿勢:「ぜひこちらで働きたいと感じました。」
ぜひ好印象を与えてみてください。
他の施設との比較をする
複数の施設を見学した場合、それぞれの特徴を比較し、自分に最適な職場を見極めましょう。
- 患者様の対応
- 職場の雰囲気やスタッフの動き
- 年間休日(120日以上)
- 給料
- 残業がないか
- 職場イベントが多くないか
- 勉強会の頻度
新入職員で自分のプライベートを充実したいって方は
職場イベントが多くないか、残業後の勉強会は多くないか、年間休日は少なくないかは確認しておきましょう。
実体験からの注意点
見学で最も印象に残ったのは、患者さんとリハビリスタッフの温かいやり取りでした。
その施設は「地域密着型」を掲げており、スタッフの誰もが患者さんの名前を覚え、家族の状況まで気遣う様子が伺えました。
一方、別の施設では患者さんに対して事務的な対応が目立ち、自分の価値観とは合わないと感じました。
まとめ:成功する転職活動のために
施設見学は、理学療法士としてのキャリアを見つめ直す絶好の機会です。
施設見学は、理学療法士の転職活動における重要な一歩です。
自分に合った職場を見つけるためには、以下を意識しましょう:
- 事前準備を徹底する:情報収集と質問リストの作成
- 当日は積極的に質問し観察する:現場の空気感を自分で確認
- 見学後はフォローアップを欠かさない:感謝と学びを伝える
ぜひこれ等を意識し、見学で得た情報を基に、自分にとって最適な職場を選んでいきましょう。
最後に、ご紹介した内容をおさらいしましょう。
✔︎ 職場の雰囲気やスタッフの動き
✔︎ 患者様の様子とリハビリ内容
✔︎ 物理的な環境と設備
✔︎ 施設のリサーチ
✔︎ 質問リストの作成
✔︎ 見学当日の服装とマナー
見学が終わったら次は面接です。