【保存版】理学療法士の人間関係に疲れたときのストレス対策7選
理学療法士として働いていると、避けて通れないのが「人間関係の悩み」です。
患者さんとの関わりだけでなく、同僚や看護師、医師とのコミュニケーションに気を遣い、気づけば仕事以上にストレスを抱えてしまう人も少なくありません。
この記事では、人間関係に悩む理学療法士が、今日からすぐに実践できるストレス対策を紹介します。
読むことで、
- 人間関係のストレスを減らす具体的な方法
- 職場での気持ちの切り替え方
- 長期的に“人に恵まれる環境”を選ぶコツ
が得られます。
「人間関係のせいで仕事がしんどい」と感じている方に、実体験を交えてわかりやすく解説していきます。
理学療法士が人間関係でストレスを抱えやすい理由

理学療法士は医師・看護師・MSW・家族など多職種と関わるため、意見の食い違いや板挟みが日常的に発生します。
さらに、患者や家族への共感が求められながらも成果がすぐに出にくく、精神的な疲れを感じやすい職業です。
人手不足や時間の制約で余裕がなくなると、小さな行き違いが大きなストレスにつながります。
結果として「言いたいことが言えない」「分かってもらえない」という状況が慢性化しやすくもなります。
このような背景から、理学療法士は人間関係で消耗しやすい職業といえます。

僕も新人の頃、先輩に何も言えずにモヤモヤを溜め込んでばかりでした…。あの空気感、正直かなりしんどかったです。笑
理学療法士が実践できる人間関係ストレス対策7選


理学療法士として働く中で、患者さんとの関わりだけでなく職場の人間関係にも悩むことはありませんか?



私も新人時代から何度も「もう嫌だな…」と思った経験があります。
特に上司との関係がうまくいかず、毎日出勤するのが憂うつになったこともありました。
そんな中、試行錯誤して見つけた「人間関係のしんどさをラクにする方法」があります。
この記事では、私のリアルな体験談を交えながら、すぐに実践できる7つの方法を紹介します。
1.紙に書いて、しんどいことを整理する
しんどいと感じる時ほど、頭の中がモヤモヤして整理できていません。
そんな時に私がやったのは、紙にしんどいことや自分の嫌なことを書き出すことです。
実際にやったこと
- 「何が辛いのか?」
- 「何ができないからこの感情になっているのか?」
- 「この人が嫌なのか?」
- 「この上司とはウマが合わないのか?」
こうして書き出すと、自分の感情の正体が見えてきます。
さらに、嫌なことを書いた後は逆に自分の得意なこと・好きなこと・好きな人も書き出しました。
ここで分かったのは、
- 弱みを伸ばそうとすると時間がかかる
- 嫌いなことは、得意な人に任せた方が効率的
- 自分の得意なこと・好きな人に時間を使った方が成果もストレスも少ない



これを意識するようになってから、
苦手な業務や人間関係で疲弊する時間が激減しました。
2.嫌いな人と接しない、距離を置く
私は過去に、どうしてもウマが合わない主任がいました。
職場の誰も逆らえず、ほとんどの同僚は出世のためにその上司に媚を売っていました。
しかし、その先輩たちが飲み会では悪口を言い合う姿を見て、「そんな人生、楽しくないな」と思ったんです。
そこで私が取った行動はシンプルでした。
- 最低限の業務連絡だけする
- プライベートの話は一切しない
- 仕事とプライベートを完全に分ける
最初は「これだと出世できないのでは?」と思いましたが、実は半分正解で半分間違いでした。
なぜなら、上司だけでなく部下や同僚も人事評価に影響を与える存在だからです。
私は上司への媚びをやめ、その分部下や同僚へのフォローや傾聴に全力を注ぎました。
結果的にその評判が他の上司に伝わり、最終的にはリーダー、エリアマネジャーまで昇進することができました。
ポイントは、「最低限の関わりでいい」ということ。
相手もそれ以上を求めていない場合が多いのです。
3.信頼できるパートナーを作る
人間関係のしんどさは、残念ながらどんな職場や職種でも避けられません。
そこで重要になるのが、「良きパートナー」を持つことです。
- 変わりがきかない存在
- 秘密を守れる
- 何でも話せる関係
- ピンチの時に助けてくれる
私自身、このパートナーの存在に何度も救われました。
特に人間関係で追い詰められている時、
「この人がいるから大丈夫」という安心感があると、不思議と強気になれます。
例えば、以前まで相手に遠慮して意見を言えなかった人が、
信頼できるパートナーができた途端に、会議で堂々と意見を述べられるようになった事例もあります。
職場内じゃなくてもOK
このパートナーは職場の中である必要はありません。
友人、元同僚、家族、コーチング仲間など、
あなたが「この人は裏切らない」
と心から思える相手であれば十分です。
ぜひ、今あなたの身近にいる人を思い浮かべてみてください。



その人が、あなたの最高の理解者かもしれません。
4.自分の期待値を下げる
- 年数が長いから仕事ができなければいけない
- 技術や知識がある程度ないと後輩に教えられない



「やばい、できない」と焦る
こんな風に自分を追い込んでしまう人がいます。
焦ること自体は悪くありませんが、
それがマイナス思考につながると、人間関係が壊れる大きな要因になります。
適材適所を知る
結論から言えば、人には適材適所があります。
その人にしかできない強みがあり、逆に不得意なこともあります。
私もコーチングやマネジメントは得意だと自信を持っていますが、工作は全くダメ。



先日、妻とビーズアートを一緒にやったのですが…
2分で飽きてしまいました(笑)
できないことに時間をかけると、
- クオリティが下がる
- 時間がかかる
- 結果が思っていた内容と違い、やり直し
- ネガティブになる
- 上司に怒られる
…という負のループに陥ります。
「任せる勇気」が人間関係を良くする
大事なのは、できないことはできる人に任せることです。
これは「自分の期待値を下げる」というより、周りを活かすための判断です。
無能なリーダーは「自分でやったほうが早い」と考えて全てを抱え込みます。
その結果、周りは育たず、リーダー自身も疲弊します。
一方で、有能なリーダーは周りを活かし、引き上げることに長けています。
自分の期待値を少し下げることで、周りの能力を最大限引き出せるのです。
5.ザイオンス効果
ザイオンス効果とは、単純接触効果とも呼ばれます。
元々関心がなかった人や物事でも、何度も会ったり目に触れたりするうちに、だんだん好印象を持つようになる心理現象です。
成長のために拒絶は禁物
人はしんどい時、つい相手を拒絶したくなります。
部下であればそれでも良いかもしれませんが、
自分が先輩や管理職の立場の場合、拒絶や線引きを続けると、自分の成長も止まります。
「合う、合わないは誰にでもある」
「でも部下として関わる以上、何もせず終わらせるのはNG」
相談してこない部下に対して、自ら話しかけてみましょう。
「相談ない?」などの軽い声かけでOKです。
- 笑顔で挨拶する。
- 話しかけやすい雰囲気を意識する。
これだけでも部下は少しずつ心を開きます。
最初は軽い会話からスタート
徐々に仕事や相談の話題に進む
部下から質問が来た時、それは少し心を開いてくれた証拠です。
「自分から話しかける努力」が、関係改善の第一歩になります。
6.ストレス発散で心と体をリセットする
人間関係でしんどいと、つい夜になってもその人のことを考えてしまいませんか?
「明日も話さないといけない」「また何か言われるかも」と、
頭の中でマイナスのシナリオを何度も再生してしまうことがあります。
そのまま放置すると、眠れない、食欲がない、体調不良など、仕事や生活にも支障が出てしまいます。
自分に合ったリセット方法を見つける



私の場合はサウナ🧖が最高のストレス発散法です。
健康や自然に触れる方法がおすすめ
- ランニング
- ヨガ
- 瞑想
- 岩盤浴、温泉
- サイクリング
- 写真
- ボクシング
- ジム
- アート
ポイントは、
暴飲暴食や衝動買いのように体や心を壊す方法ではなく、健康的にリセットできる方法を選ぶことです。
- ストレスがピークになる前に、こまめにリセットする
- 毎日のルーティンに組み込み、習慣化する
- 「これならやってみたい」と思える方法から始める
自分に合った方法を取り入れるだけで、仕事中のイライラやネガティブな思考を減らすことができます。



私もサウナを習慣にしてから、嫌な上司との関わりも冷静に対処できるようになりました。
7.返報性の原理で関係を好転させる
しんどい時って、「自分ばかりしんどい」と思いがちですが、
実は相手もあなたのことをしんどいと思っている場合があります。
この状態は、どちらも無意識に嫌な空気を作ってしまっていることが多いんです。
では、その空気を反対の方向に変えたらどうなるでしょうか?
相手のために動く → お返しが返ってくる
心理学では返報性の原理と呼ばれ、人は「何かをしてもらったらお返ししたくなる」性質を持っています。
私も以前、どうしても苦手な同僚がいました。
正直、距離を置きたかったのですが、ある日その人が困っている時に思い切って手を差し伸べてみました。
それからというもの、徐々にその人からも私に親切にしてくれるようになり、
今では必要な会話もスムーズにできる関係に変わりました。
- 相手のいいところを言葉にして褒める
- 感謝を具体的に伝える
- ちょっとしたお菓子や飲み物を差し入れる
- 相手がやりたくない仕事を代わりにやってあげる
これを続けることで、少しずつ相手も態度を変えてくれます。
人間関係に悩む理学療法士がすぐにできる“気持ちの切り替え方”
理学療法士として働くと、患者さんや同僚、上司との関わりでストレスを感じることがあります。
- 「上司に怒られて気持ちが沈む…」
- 「患者さんの反応が気になって夜も眠れない…」
そんな経験は、多くの理学療法士が抱える悩みです。
でも大切なのは、悩みそのものをなくすことではなく、 気持ちを切り替えるスイッチを持つことです。
理学療法士が職場での人間関係に悩んだときに、すぐに実践できる気持ちの切り替え方を2つ紹介します。
ルーティンを利用して気持ちを切り替える方法
理学療法士として働いていると、患者さん対応や上司・同僚との人間関係でストレスを感じることがあります。
特に「いつもと違う場面」や「予想外の出来事」に遭遇すると、人は大きなストレスを受けやすいものです。
そんな時に役立つのが「自分だけのルーティンを持つこと」です。
朝のルーティンで安定を作る。気持ちを切り替えるためには、まず「朝の行動」を安定させましょう。
- 毎日同じ時間に起きる
- 歯磨きの順番を決める
- 朝食を必ず摂る
- 短いヨガやストレッチを行う
- 瞑想で呼吸を整える
こうした「決まりごと」があるだけで、心が安定しやすくなります。
夜に嫌なことがあっても、翌朝ルーティンをこなすことでリセットできるのです。
ストレスが溜まった時にやってしまいがちなのが、
- 豪遊する
- 暴飲暴食する
- 衝動的に買い物する
これらは一時的にスッキリしても、
結果的には「またやってしまった…」と自己嫌悪につながり、ストレスの無限ループに陥ります。
ポイントは「家で自分のペースを守る」
職場では急な変化がつきものですが、自宅では ルーティンによって心を安定させる時間 を持ちましょう。
自分の「やることリスト」を明確にしておくことで、ストレスに振り回されず、次の日にスッキリした気持ちで仕事に向かえるようになります。
アファメーションで気持ちを前向きに切り替える方法
理学療法士として働いていると、患者さんからの厳しい言葉や上司とのすれ違いで、
ついネガティブな思考に引き込まれてしまうことがあります。
頭の中がマイナスの言葉でいっぱいになると、仕事だけでなく私生活にも影響してしまいます。
そんな時におすすめなのが アファメーション(Affirmation) です。
アファメーションとは、肯定的な言葉を繰り返し声に出して唱えることで、自己肯定感を高めたり目標達成を後押しする自己啓発の手法です。
例えば、こんな言葉を唱えてみましょう。
- 「自分には力がある」
- 「私は成長している」
- 「私はできる」
最初は内心「そんな気分じゃない」と思うかもしれません。
でも大丈夫。続けていくうちに、ポジティブな言葉がポジティブな感情を呼び込み、自然と心が軽くなります。
頭の中で考えるだけでなく、実際に声に出すことがポイントです。耳から自分の言葉を聞くことで、より脳に定着します。
鏡の前で自分の顔を見ながらポジティブな言葉を唱えると、より効果的です。視覚と聴覚の両方から「自分を認める」刺激が入ります。
「私はできる!」「今日もやれる!」といった短い言葉のほうが続けやすく、潜在意識に届きやすいです。
実際にポジティブな言葉を発する人の周りには、自然とプラスの人や出来事が集まってきます。



気持ちが落ち込んだ時こそ、あえて「私はできる!」と口に出してみましょう。
理学療法士がストレスを減らすためのコミュニケーション術


理学療法士は、患者さん・医師・看護師・リハスタッフなど、毎日多くの人と関わります。
その中で感じやすいのが、
コミュニケーションによるストレス。
実はこれ、ちょっとした「3K」を意識するだけで
かなり軽くできるんです。
コミュニケーションで大切な3Kとは?
- 傾聴(けいちょう):相手の話をしっかり聴く
- 共感(きょうかん):気持ちを理解して寄り添う
- 共有(きょうゆう):情報や気づきを周囲に広げる
この3つがあるだけで、職場の空気は驚くほど変わります。
傾聴:聞き手にまわる
人は「自分の話を聞いてくれない人」とは、会話をしたくありません。
逆に言えば、話を聴いてくれる人は一瞬で信頼される存在になります。
- 相手の話を最後までさえぎらず聴く
- 「うん」「なるほど」とうなずきで合図する
- 話の要点を復唱してあげる



「昔は“もっと自分の意見を言わなきゃ”と思ってました。でも聞き役に回るだけで関係が楽になったんです!」
共感:気持ちに寄り添う
ただ聞くだけではなく、気持ちを受け止める一言が大切です。
「それは大変でしたね」
「そういう考え方もありますね」
この一言があるだけで、相手は安心します。
- 否定はせず、まず受け止める
- 共感は「短く・シンプル」でOK
共有:みんなに広げる
もし相手の話から得た「いい気づき」があれば、周囲にシェアしましょう。
例えば看護師さんからの工夫を、他のスタッフにも伝える。
それだけで「この人は頼れるな」と思われます。
- 情報を抱え込まずにオープンにする
- いい話は「誰かの役に立つかも」と意識して広げる
ストレスを減らす第一歩
ストレスになる人は、大抵
「自分の話を聞いてもらえない」 と感じています。
だからこそ、
話し手になるより“聞き手”にまわることが大事です。
傾聴 → 共感 → 共有
この流れを意識するだけで、ストレスは減り、
あなたは「話を聴いてくれる理解者」として信頼されます。
人間関係のストレスが限界な理学療法士におすすめの行動


理学療法士として働く中で
「もう人間関係に疲れた…」と感じることはありませんか?
僕自身も、先輩や同僚とのギスギスした空気に疲れて
「転職しようかな」と何度も悩んだ経験があります。
そんなときに役立った
ストレスを減らすための具体的な行動を紹介します。
信頼できる人に話す
人間関係の悩みは、心の中にため込むほどつらくなります。
同僚でも友人でもいいので、
「安心して話せる人」 に思いを吐き出してみましょう。



「僕も後輩に相談しただけでスッと気持ちが軽くなりました。話すだけで違います!」
距離を取る勇気を持つ
無理に合わせようとすると、さらにストレスが溜まります。
苦手な人とは“必要以上に関わらない” という選択もOKです。
- 最低限の業務連絡だけにする
- プライベートまで踏み込まない
- 挨拶+業務で十分
職場以外の人間関係を大事にする
ストレスが限界のときは、職場が世界のすべてに思えます。
でも、職場の外にも自分を支えてくれる人間関係をつくることが大切です。
- 学生時代の仲間
- 同じPT仲間との勉強会
- SNSでのつながり
こうした「逃げ場」があるだけで心の余裕が生まれます。
小さな「自分時間」を確保する
ストレスが限界のときほど、休むことが必要です。
- 仕事帰りに好きなコーヒーを飲む
- 休日はスマホを置いて散歩する
- 趣味に没頭する時間を持つ
“自分を大事にする時間” が心のリセットになります。
まとめ:理学療法士が人間関係のストレスを減らすために


理学療法士という仕事は、患者さんの回復を支えるやりがいのある仕事です。
しかし同時に、同僚・上司・他職種との人間関係に悩み、
「仕事よりも人間関係の方がつらい…」と感じることも少なくありません。
- 傾聴:相手の話をしっかり聞く
- 共感:気持ちを受け止める
- 共有:良い情報は周囲に広げる
人間関係のストレスはぐっと減っていきます。
それでも疲れてしまったら?
今回ご紹介したように、ストレス対策はいくつもあります。
- 紙に書いて、しんどいことを整理する
- 嫌いな人と接しない、距離を置く
- 信頼できるパートナーを作る
- 自分の期待値を下げる
- ザイオンス効果
- ストレス発散で心と体をリセットする
- 返報性の原理で関係を好転させる
ポイントは 「全部を自分ひとりで抱え込まないこと」。
あなたの働き方はあなたが選べる
人間関係に悩むのは、あなただけではありません。
多くの理学療法士が同じように悩み、試行錯誤しながら働いています。
だからこそ、
- ちょっとした工夫で関係性を楽にする
- 信頼できる人に頼る
- 思い切って環境を変える
そんな柔軟な選択をしていいのです。
理学療法士の仕事は、患者さんの人生を支える大切な役割。
だからこそ、まずは自分自身の心と体を大切にすることが一番です。
今日からできる小さな一歩を取り入れて、
ストレスの少ない働き方を一緒に目指していきましょう。