訪問リハビリに転職したい理学療法士必見!現場のリアルと成功のポイント
✔︎ 訪問リハビリの働き方(1日の流れ)を知りたい
✔︎ 訪問リハビリで働くメリット、デメリットは?
✔︎ お給料(インセンティブ)は良いのか?
と疑問に思っている方の悩みを解決できる記事になっています。
理学療法士として働いていると、「訪問リハビリに転職しようかな?」と考えることがありますよね。
病院やクリニック勤務とは異なる働き方に魅力を感じる一方で、不安も多いのではないでしょうか?
この記事では、訪問リハビリに転職を考えている理学療法士の悩みを整理し、転職を成功させるポイントをお伝えします!

リハゾウ
人事/面接&教育担当
経験年数10年目の理学療法士。
これまで回復期病院▶︎訪問リハビリ▶︎整体▶︎整形外科のクリニックと3回の転職を経て、
月給20万後半/年収400万以下から現在約月給45万/年収500万以上アップに成功!
過去に回復期病棟のリーダー、整体院グループではエリアマネジャー兼教育&人事担当
訪問リハビリとは?病院・クリニック・整体との違い

ここでは「それぞれ(病院・クリニック・整体)の働き方は?」「お給料が良いのか?」という方に向けて、読むべき3記事を紹介します。
どれも働いたことのある僕の実話をもとに記載しています。
給料面やプライベート、良かった点、良くなかった点ももれなく記載しているので確認してみてくださいね。
訪問リハビリの働き方(僕が経験した1日の流れ)

※家から直行直帰の場合
車の中で医師、看護師さんのカルテ情報や入院・キャンセルが無いか電子カルテで確認します。
「持参されたipad、スマホでカルテや報連相を主に行います。」
患者様の状態・状況整理し、把握
どんなリハビリを行うか計画を立てます。
訪問の間でケアマネさんへの連絡や看護師・上長との報連相
移動やトイレ休憩などをしています。
休憩時間は車の中で過ごしたり、昼ごはんを食べにいくなど自由です。
次の訪問場所に合わせて、近くの場所で食べることが多かったです。
午後の訪問は5件の日もあれば多い時で7件の時もありました。
給料を多くもらいたい月などはインセンティブもあるので頑張った月もあります。
車を停めて1日訪問した患者様の記録を電子カルテに記入して帰宅。
訪問リハビリに転職しようと思っている理学療法士の悩みと解決方法

訪問リハビリに転職しようと思っている理学療法士のそこのあなた!
転職しようと思っても「一人で対応するのは大丈夫かな?」や「移動が大変そう」など色々な悩みがあると思います。
そこで訪問リハビリを経験していた方の転職する前の悩みと現在の解決方法をまとめてみました。
悩んでいるそこのあなたもぜひ確認してみてくださいね。
- 一人で対応するのが不安
- 移動が大変そう
- 医療スタッフと離れるのが不安
- 収入が不安定では?
- 利用者や家族との対応が難しそう
- 事業所選びが大切!最初は同行研修があるところを選ぶ
- 訪問エリアを事前に確認&社用車・電動自転車の有無をチェック
- 定期的にカンファレンスがある事業所なら相談しやすい
- 固定給+インセンティブのある事業所を選ぶ
- 事例を学びながら少しずつスキルを磨けばOK!経験者のアドバイスも活用
訪問リハビリは一人でやることが多いイメージですが、定期的なカンファレンスや昼休憩などで相談してもらえる時間もあるので安心して仕事に専念することができます。
しかし、中にはブラックな企業もあるため、しっかりと求人情報をチェックし、好条件な転職先に入社しましょう。
好条件が見つかりやすい求人サイトはこちらになります。ぜひ登録してみてください。
訪問リハビリへの転職を成功させるためのポイント

訪問リハビリへ転職を成功させるために押さえておきたいポイントは以下の4つです。
- 研修やサポートが充実している事業所を選ぶ
- 訪問エリアと移動手段を確認する
- 給与体系(固定給 or 歩合制)を理解しておく
- 訪問リハの経験者の話を聞く
一つ一つ解説してきます。
研修やサポートが充実している事業所を選ぶ
求人を確認する際に研修やサポートが充実している事業所を選びましょう。
- プリセプター制度
- 同行訪問
- OFFJT
※OFF-JTとは、職場や業務から離れて行う研修や学習全般を指します。
同行研修やOJTが充実している職場を選ぶのがポイントです。
最初から1人で訪問するわけではなく、慣れるまでは先輩と同行するケースが多いです。
転職前に「新人サポート体制」がしっかりしているかを確認しましょう。
中には同行訪問や研修制度が薄い事業所もあるので落とし穴に引っかからないように注意しましょう。
訪問エリアと移動手段を確認する
入社する前に肝心なのがエリアです。
- 渋滞が多いエリアなのか?
- 人が多いエリアなのか?
- エリアが広すぎていないか?
特にここではエリアが広すぎていないか?を確認しておきましょう。
終了時間前のリハビリで遠いエリアでリハビリをしていた場合、当たり前に仕事時間が過ぎてしまいます。
「残業がない」と記載している事業所でも
スタッフの声を聞くと
- 渋滞が多いエリアで・・・
- 帰りが遠すぎて・・・
など帰りが遅くなって結局、残業になっているという声もよく聞きます。
また、移動手段として
- 車で移動なのか?
- 自転車で移動なのか?
- 原付バイクで移動なのか?
こちらもしっかり把握しておきましょう。
自転車や原付自動車は、僕個人の感想ですが、休憩時間が車の中で待機とかできないので、お店で休憩か事業所に戻るかをしていて不便でした。
また、雨や雪の日、夏や冬などの暑い日、寒い日なども自転車や原付バイクで移動なので体力勝負でした。
これらのことから車での移動手段をおすすめします。
給与体系(固定給 or 歩合制)を理解しておく
求人で皆さんが確認する給料ですが、ここもしっかり確認しておきましょう。
訪問リハビリは固定給+インセンティブがほとんどです。
毎月何件訪問したかによって固定給+αでインセンティブが支給されます。
インセンティブも事業所によって1件から発生するところもあれば70件や100件〜の事業所もあります。
また、ケアマネが従業員として勤務している、もしくは、提携している事業所に関してはインセンティブはなく、固定給のみのところもあります。
訪問リハビリで稼ぎたいのにインセンティブがない!とならないようにしっかりと求人詳細を確認しましょう。
もし、インセンティブの内容や給料など、聞きづらい情報に関してはキャリアアドバイザーを通して情報収集するのをおすすめします。
専門知識豊富なキャリアアドバイザーがいる求人サイトはこちらになっています。
事前にどういったサイトなのかこちらで確認し、「登録」しておきましょう↓
訪問リハの経験者の話を聞く
この記事もそうですが、事前に経験者に話を聞いていた方が間違いないです。
訪問リハビリも事業所によって仕組みやフォロー体制、雇用条件などが異なります。
良い情報だけを鵜を飲みにしていまうと入社した際に思っていたのと違う!とギャップを感じてしまうので
苦労していることや大変なこと、プライベートなどは大丈夫か?などもしっかり確認しておきましょう。
- インセンティブは貰えている人がいるのか?
- 残業はないのか?
- 研修サポートは充実しているか?
- 移動手段は?
- 職場の雰囲気は?
訪問リハビリで働くメリット・デメリット

訪問リハビリに転職する理学療法士(PT)にとってのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
生活に即したリハビリができる 一人ひとりにじっくり向き合える 時間の使い方が比較的自由 通勤のストレスが少ない | 移動の負担がある 一人での対応が基本となる 医療機器やリハビリ機器が限られる 利用者・家族との関係構築が重要 |
メリット
生活に即したリハビリができる
利用者の実際の生活環境で介入できるため、より実践的なアプローチが可能。
一人ひとりにじっくり向き合える
基本的にマンツーマン対応となるため、個別性の高いリハビリを提供しやすい。
時間の使い方が比較的自由
訪問スケジュールをある程度自分で調整でき、働き方の自由度が高い(特にフリーランスや訪問リハ専門の職場)。
通勤のストレスが少ない
クリニックや病院勤務と違い、通勤ラッシュに巻き込まれず、直行直帰できる場合もある。
デメリット
移動の負担がある
自転車や車での移動が多く、天候や交通状況による影響を受けやすい。
一人での対応が基本となる
施設のようにすぐに他職種と相談できる環境ではないため、自己判断力や対応力が求められる。
医療機器やリハビリ機器が限られる
施設リハのように充実した設備がないため、徒手療法や簡易的な道具を活用する工夫が必要。
利用者・家族との関係構築が重要
介護保険分野では、利用者本人だけでなく家族との関わりも多く、信頼関係を築くスキルが求められる。
訪問リハビリは、患者に寄り添ったリハビリができる魅力がある一方で、移動や孤立感といった課題もあります。転職を考える際は、これらの点をよく検討するとよいですね。
訪問リハビリは本当にお給料は良いのか?

結論:事業所によります。
理学療法士の年収を確認すると平均的に給与が良いのは「訪問リハビリ」です。
あくまで「インセンティブ」が関わっているのが事実です。
インセンティブによって、件数を重ねることができる事業所に関しては
他の病院やクリニックに比べてお給料は良いです。
令和3年度の厚生労働省の調査によると、理学療法士の平均年収は「約427万」とされています。一方で、訪問リハビリの給与所得者の平均所得者の平均年収は「473万円」とされているので、比較すると高いことがわかります。
理学療法士平均年収:約427万円
理学療法士訪問リハビリ平均年収:約473万円
日本全体の平均年収:約443万円
賃金構造基本統計調査/令和3年賃金構造基本統計調査一般労働者職種(職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額)
国税庁|民間給与実態統計調査
まとめ:結局、訪問リハビリ転職するべきか?

以下の項目(おすすめな人)に該当する方はぜひ転職しましょう。
おすすめな人 | おすすめしない人 |
---|---|
自主的に動ける 給料・年収をあげたい 移動が苦にならない 柔軟な対応ができる 在宅医療や生活リハビリに興味がある | 指示がないと動けない 人と話すのが苦手 スケジュール管理が苦手 環境の変化に対応ができない 運転や移動が苦手 |
訪問リハビリは、患者さんの「自宅での生活」に直接関わることができる魅力的な仕事です。
訪問リハビリへの転職には不安がつきものですが、事前に情報収集し、良い事業所を選ぶことでスムーズにスタートできます。
特に研修制度・訪問エリア・給与体系をしっかり確認することが成功のポイントです。
しっかり準備・確認すれば、訪問リハビリは理学療法士としてのスキルを存分に活かせるやりがいのある仕事です。新しいチャレンジを考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
では、今回のおさらいをしましょう。
訪問リハビリ(1日の流れ)
車の中で医師、看護師さんのカルテ情報や入院・キャンセルが無いか電子カルテで確認します。
「持参されたipad、スマホでカルテや報連相を主に行います。」
患者様の状態・状況整理し、把握
どんなリハビリを行うか計画を立てます。
訪問の間でケアマネさんへの連絡や看護師・上長との報連相
移動やトイレ休憩などをしています。
休憩時間は車の中で過ごしたり、昼ごはんを食べにいくなど自由です。
次の訪問場所に合わせて、近くの場所で食べることが多かったです。
午後の訪問は5件の日もあれば多い時で7件の時もありました。
給料を多くもらいたい月などはインセンティブもあるので頑張った月もあります。
車を停めて1日訪問した患者様の記録を電子カルテに記入して帰宅。
訪問リハビリで働くメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
生活に即したリハビリができる 一人ひとりにじっくり向き合える 時間の使い方が比較的自由 通勤のストレスが少ない | 移動の負担がある 一人での対応が基本となる 医療機器やリハビリ機器が限られる 利用者・家族との関係構築が重要 |