【暴露】元面接官が見た”絶対に避けるべき求人票”5つの特徴|理学療法士の転職で失敗しないコツ

その求人、ちょっと待った!
「アットホームで働きやすい職場です」
そんな言葉に安心して応募した結果、実際には…
- 上司の顔色ばかりうかがう日々
- 質問できる雰囲気ゼロ
- 入職3ヶ月で辞めたくなる
そんな理学療法士を、筆者は面接官として何人も見てきました。
実は、ブラックな職場には求人に現れる共通点があります。
今回は、筆者の面接官時代の経験や転職エージェントからの裏話をもとに、「この求人は避けた方がいい!」という5つの特徴をわかりやすく解説していきます。
理学療法士の転職で要注意!ブラック職場の求人票にある5つの特徴


理学療法士として転職を考えるとき、最初に目をするのが「求人票」です。
でもその求人票、表面だけで判断していませんか?
筆者は元面接官として、転職エージェントとのやりとりや実際の面接を通して、「これはブラックだな…」という求人票を何件も見てきました。
その経験をもとに、”絶対に避けるべき求人票”の特徴5つを解説していきます。



これから転職を考えているPT(理学療法士)さんの
参考になれば嬉しいです。
「アットホームな職場」アピールが強すぎる
よく見かける「アットホーム」「和気あいあい」などの表現をよく求人サイトで見かけます。
一見、雰囲気が良さそうに思えますが、実は要注意なワードです。
裏を返せば…
「人間関係のトラブルが多い」「上下関係が厳しい」「指導が感覚的」など、システムではなく”人間関係”に頼っている場合が多いです。
本当に良い職場は、働き方やサポート体制の具体性で魅力を伝えます。



「アットホーム」だけの曖昧な表現は、要チェックだよ
給与にやたらと幅がある
「月給25万〜45万」「年収350万〜600万」こんな風に幅が大すぎる求人票は、一見高収入に見えて要注意です。
下限スタートが基本で、上限に到達するのは「訪問件数1日8件」「残業+休日対応」など厳しい条件があることがほとんどです。
給与欄を見たら、
- 固定給か歩合給か
- インセンティブの条件
- 昇給・賞与の実績
などの具体的情報を確認しましょう。



モデル年収例が出ていれば、
それが現実的な人数なのかも要確認しておこう
常に募集している施設
転職サイトを見ていると、「この求人、いつも見るな…」というものありませんか?
これ、定着率が悪い=離職率が多いというケースが多いです。
実際に筆者は転職エージェントから「この施設は人が続かない」とタレコミを受けたこともあります。
慢性的な人手不足は、
- 教育体制が整っていない
- 業務負担が大すぎる
- 管理職との関係が悪い
など内部に問題を抱えている可能性が高いです。



採用人数の多さと離職率をしっかりと確認しておこう。
(面接で質問してもOKだよ)
教育制度の記載がないorあいまい
理学療法士として成長していくために、教育・サポート体制は非常に重要です。にもかかわらず、「即戦力歓迎!」「研修あり(詳細なし)」など、曖昧な表記には注意しましょう。
特に訪問リハビリなどの分野は、「いきなり1人で現場に放り出された」という声もよく聞きます。
見るべきポイントとして、
- 同行訪問の回数
- 定期研修の有無
- OJT・フィードバック体制
などの具体性がある求人を確認しましょう。
法人名・施設名が非公開
非公開求人と聞くと、なんとなくレアで好条件に見えますよね。でも実際は、施設の評判が悪くて名前を出せないケーズも多いんです。
筆者自身、エージェント経由で「ここ面接に来た方が全員辞退する」とまで言われた法人を見たこともあります。
非公開求人に応募する場合は、
- 応募前に施設目名を確認する
- GoogleやSNSで口コミを調べるなど、事前の調査を必ず行いましょう。
理学療法士が求人票で見るべき”本当のチェックポイント”とは?


「給与〇〇万円〜」「教育体制あり」「残業ほぼなし」…求人票ってどれも同じように見えませんか?
筆者も初めて転職したとき、「なんとなく良さそう」で選び、あとで「こんなはずじゃなかった..」と後悔しました。
元面接官としてかず多くの求人票を見てきた立場から、理学療法士が本当に見るべきポイントをわかやすくお伝えします。
給与の「総額」より「内訳(基本給・手当)」を確認!
求人票に「月収25万円」と書いてあると、一見か”良さそうに見えますよね?
でも、要注意です。実際には、基本給18万円+手当が7万円なんてことがザラにあります。
この「基本給が低い」パターン、理学療法士の世界では特に多いです。
なぜなら…
賞与や昇給は”基本給ベース”で決まるからです。
- 基本給がいくらか明記されているか?
- 手当(資格手当・職務手当・調整手当など)の種類」と金額は?
- 昇給・賞与の「過去実績」が書いてあるか?
をしっかり確認しておきましょう。



前職、月給25万円だったけど、基本給が16万円…
ボーナスも”寸志”でびっくりしました
勤務時間・休憩・休日の「リアル」を見抜く!
求人票のよくある表記がこちら。
勤務時間:8:30〜17:30(休憩60分)
休日:週休2日制
一見すると、働きやすそうですが…。
実際には「17:30に終われる理学療法士なんて、ほとんどいません!」というのが現実です。
記録業務、カンファレンス、急な対応など…帰宅は19時過ぎ、なんてケースも少なくありません。
休日に関しても
「週休2日制」は、”毎週2日休み”を保証しているわけではありませんので注意が必要です。
- 年間休日数(120日以上が目安)
- 有給所得率や休日出勤の有無
- 「みなし残業」の記載はあるか?
これらをしっかりと確認をしましょう。



前職では、”17:30終業”って書いてあったけど、
実際は”17:30から記録タイム”って感じでした
担当疾患や配属先の記載が曖昧なら注意
求人票にありがちな曖昧ワード。
配属:リハビリテーション科
対象:入院患者様の機能訓練
これでは、何科で、どんな疾患の患者さんを担当するのか分かりません。
結果として…
- 整形志望→脳血管中心の急性期に配属
- 訪問希望→デイケアに配属
- ADL訓練したかった→ベッド上中心だった
というミスマッチが発生しがちです。
ミスマッチを起こさないように面接や見学で「配属希望は出せますか?」と聞いておきましょう。



総合病院では、”回復期配属”って聞いたのに
配属初日に”急性期に行ってね”って言われたスタッフも…
教育・研修制度は”内容の濃さ”がカギ
求人にこう書かれていること、ありませんか?
【教育体制あり!未経験者も安心!】
でも実際には…
- 同行ゼロでいきなり単独訪問
- 先輩が忙しく質問できない
- 教育担当が何人もいて統一感ゼロ
こんな状態の職場もあります。



教育体制ありって書けば人は来ます。内容まで確認しない人、多いんです…
安心できる求人にはこう書かれています:
- 同行指導10回以上
- OJT制度あり/週1回勉強会開催
- 新人マニュアルあり
などの記載がある求人をおすすめします。
試用期間や退職条件の記載があるかを確認
求人票の一番下や、会社概要にひっそりと書かれている項目になります。ここを見落とすと、あとで「こんなはずじゃなかった…」となりがちに。
【見落としがちな注意点】
- 試用期間中は時給計算or給与が減給
- 退職は「3ヶ月通告が必要」など、縛りがある
- 有給所得が半年から



試用期間の記載がなく、蓋を開いてみたら半年間試用期間(基本給減額)だったってことも…
見学や面接で試用期間について事前に確認しておきましょう。
条件の裏側を読むクセをつけよう
求人票は「売り文句」であり、企業が”良く見せたい”と思って書いているものにすぎません。
そのため、以下のような視点で裏を読むことが大切です。
- 給与の「基本給」を重視する
- 「週休2日」より「年間休日数」
- 配属先・業務内容の具体性
- 教育制度の”実態”まで深掘りする
- 退職や試用期間の条件もチェック



求人票を信用しすぎないように注意しよう
理学療法士の転職活動で求人票の裏側を見抜くための3つの工夫


理学療法士が転職活動をする際、「求人票だけで判断しない」ことは非常に重要です。求人票には”良いこと”しか書いていないケースが多く、実際の労働環境や人間関係、業務量とのギャップが発生しがちです。
ここでは、求人票の裏側を見抜くための3つの工夫をご紹介します。
見学や面接で「現場の空気」を自分の目で確かめる
求人票では見えない部分=「雰囲気」や「働き方」は、見学や面接でしか分かりません。
- 職員同士の距離感(ピリピリしてないか?)
- 時間通りにリハが終わっているか
- 記録や会議がどこでどう行われているか
- 若手スタッフが安心して働いていそうか



求人票に”アットホーム”と記載していても
見学時、リーダー以外のスタッフが明らかにピリピリしていた職場も…
面接で「具体的な数字や制度」を質問する
求人票に書かれていても、内容があいまいな表現が多いです。以下のような質問を準備しておきましょう。
- 賞与の支給実績は何ヶ月ですか?
- 新人研修はどのくらいの期間行われますか?
- 直近1年間で離職した理学療法士は何人いますか?
- 月にどのくらい残業がありますか?
具体的な数値で返ってこない場合は、「ちょっと怪しい」ので入社するかを深く考えましょう。
転職サイトの口コミ・実体験ブログ・SNSもチェック!
転職前に第三者の声を集めることも有効です。
転職サイトの口コミ(ジョブメドレー、PTOTSTワーカーなど)
理学療法士向けのX、Instagramなどで情報収集
Youtubeやブログで実際に働く人の発信を読む
ただし、口コミには偏りがあることもあるため、複数の媒体を比較しながら判断するのがコツです。
求人票は、あくまで転職先を知るための”入口”にすぎません。「ここ良さそう」と思ったら、必ず”実際どうなのか”を自分で確かめる行動をとりましょう。
理学療法士の転職Q&A|求人票の”落とし穴”を見抜くために知っておきたい5つの疑問


まとめ|理学療法士の転職で「求人票の裏側」を見抜ける人が失敗しない


転職活動では求人票に書かれた言葉をそのまま鵜呑みにせず、「その情報の裏に何があるか?」を読み取る力がとても重要です。
今回ご紹介した「避けるべき求人票の5つの特徴」は、元面接官の立場から実際によく見かけた”危険サイン”でもあります。
- 「賞与あり」の中身は?
- 「週休2日制」の実態は?
- 「教育体制あり」は本当にあるのか?
こうした点を見極めることが、後悔しない職場選び=転職成功の第一歩です。
そして、求人票だけでは分からない情報は、見学や面接、信頼できるエージェントを活用して自分の目と耳で確認することが大切です。



転職は人生の分岐点です。だからこそ、”見抜く目”を持って、あなたに合った働きを見つけてくださいね。