【後悔】理学療法士が回復期リハビリ病院に就職して気づいた“失敗の本質”
「理学療法士として成長したい」
「患者さんのために、もっと学びたい」
そんな熱い想いを抱えて、新卒で回復期リハビリ病院に就職した僕。
でも数年経った今、胸を張ってこう言えます。
「正直、後悔しています。」
この記事では、
僕自身の実体験をもとに、なぜ理学療法士が回復期リハビリ病院に就職して“後悔”するのか?
そのリアルな理由と、失敗の本質について赤裸々にお話します。
- 就職先の選び方に迷っている方
- 回復期に興味はあるけど、自分に合うか不安な方
- 今の職場に違和感を感じている理学療法士の方
こんな方にとって、この記事は
「後悔しないキャリア選択」をするためのヒントになります。
経験を通して見えてきた、回復期リハの“光と影”──
「こんなはずじゃなかった」と思わないために、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ理学療法士は職場選びに失敗してしまうのか?
理学療法士の転職では、
- 「条件が良さそうだった」
- 「家から近い」
- 「なんとなく雰囲気が良さそうだった」
といった曖昧な理由で職場を選んでしまうケースが少なくありません。
その結果、実際に働き出してから
- 「人間関係が悪かった」
- 「教育体制が整っていない」
- 「やりたい分野と違った」
などのギャップに気づき、後悔する人も多いです。
こうした“転職の失敗”を防ぐには、なぜ失敗するのか?どこで見抜くべきか?を事前に理解しておくことが大切です。
理学療法士が転職で失敗する5つの理由と、その対処法については以下の記事で詳しくまとめています👇
理学療法士として回復期病院に就職して後悔した“5つの失敗”
新卒で「回復期リハビリ病院」に就職した僕は、
最初こそ“やりがい”と“成長”に胸を膨らませていました。
しかし、理想と現実のギャップ、環境とのミスマッチ、職場の空気──
働く中で次第に「この選択、間違ってたかも…」と感じるように。
この記事では、僕自身が感じた「5つの後悔と失敗」をリアルに振り返り、
これから就職・転職を考えている理学療法士の方に、後悔しないためのヒントをお伝えします。
回復期病院の働き方を詳しく知りたい方はこちらも一緒にチェック👇
【後悔①】理学療法士として理想を抱いて就職した“失敗の始まり”
僕は地方から上京して、病床数の多い回復期リハビリ病院に新卒で入職しました。
- たくさんの疾患を経験できる
- 最新の知識や技術が身につく
- 教育体制も充実している
- 「向上心ある自分」にぴったりな環境だ!

「絶対ここで一人前のPTになってやる!」
初めは右も左も分からず、先輩の後ろをついてリハビリを学び、業務後は患者さんを想定して移乗・介助の練習をしていました。



先輩PT:「焦らなくていい。分からないことは全部聞いてね」
でも、時間が経つにつれて──
「理想」と「現実」のズレに、少しずつ違和感を覚えるようになります。
【後悔②】頑張りが空回り…“周囲との温度差”に疲弊した失敗
患者さんのために、毎日のように勉強してリハビリに臨む日々。
でも、ふと周りを見ると
- 勉強していないスタッフ
- どの患者にも同じメニュー
- 雑談ばかりでほぼマッサージだけ



「この人…これで給料もらってるのか?」
中には「流れ作業」みたいに患者さんを処理してる人もいました。



あるスタッフ:「今日も“いつも通り”で流しとくか〜」
“患者さんのために”動いているのは、僕だけなんじゃないか?
…そう感じるようになり、徐々に熱量が下がっていきました。
【後悔③】「年功序列」と「上下関係」の強い人間関係に消耗
理学療法士は「チーム医療の一員」として、他職種と連携することが大切。
でも僕の職場では──
- 作業療法士と意見が合わない
- 看護師の機嫌を伺わないと話が通らない
- 上司の意向に逆らうと呼び出し



「その対応、こっちの仕事増えるからやめてくれる?」



「患者さんのためを思ってやったのに…」
さらに、年功序列が色濃く、若手の意見は無視されがち。



「お前の意見なんて、まずは10年働いてから言え」
“チーム”どころか、“縦社会”に潰される環境だったんです。
【後悔④】ミーティングの空気が重すぎて“言えない”“変えられない”
週に1回のリハビリカンファレンス。
建前では「意見を出し合う場」でしたが、実際には…
- 空気が重くて誰も発言しない
- 上司の話が絶対で、反論できない
- 新人が意見すれば空気が凍る



「会議って言っても、話すの上司だけじゃん…」
たまに他の会議が重なって出席できなかった日は…



「よっしゃ、今日は出なくていい!」
──と、内心ホッとしていた自分がいました。
【後悔⑤】理学療法士の“努力が報われない”評価制度の落とし穴
何よりも辛かったのが、頑張っている人も、そうでない人も評価が一緒ということ。
- 業務後に練習しても
- セミナーや勉強会に行っても
- 担当患者の成果が出ても
……給料は横並び。昇給しても数千円。



「努力してもしなくても、同じなんだ…」



年配スタッフ:「給料のことは気にしちゃダメだよ。どうせ変わらないんだから」
このとき、心の底から「この努力、一生報われないな」と思いました。
【結論】僕が本当に失敗したのは「環境の見極め」だった
僕が後悔した本当の理由は──
「回復期に行ったこと」ではなく、「自分に合わない環境を選んだこと」です。
- 評価されない
- 意見が通らない
- 熱量が空回りする
このままここにいたら、僕は自分をすり減らすだけだと気づきました。



「もっと自分の努力が活かせる環境に行こう」
退職は“逃げ”ではありません。
自分の価値観や成長を大切にするための決断でした。
【後悔】回復期リハビリ病院をおすすめしない理学療法士の特徴3選
回復期リハビリ病院は、急性期と在宅の“中間”に位置する重要な役割を担っています。
多職種連携が活発で、やりがいもある一方で、人によっては大きなストレスや不満を感じやすい環境でもあります。
ここでは、実体験をもとに「回復期病院はおすすめできない理学療法士」の特徴を3つ紹介します。
① 人間関係のストレスを避けたい人
回復期では「チーム医療」が基本。
カンファレンスや面談が頻繁に行われ、医師・看護師・ソーシャルワーカー・OT・STなど、多くの職種と関わる必要があります。
その分、意見の衝突や価値観の違いも多くなり、人間関係のストレスを感じやすいです。
とくに1年目は発言力が乏しく、自分の意見が通らない、見下されるといった経験も少なくありません。
- 看護師の意見が最優先され、理学療法士の意見が通らない
- ごますりや空気を読む力が求められ、苦手だと孤立しやすい
- 表面上の調和を求められ、我慢することが多くなる



一年目は特にツラい…。意見を言っても“新人が何言ってるの?”って雰囲気がしんどかったです。
② 成果に見合った評価をされたい人
回復期病院では、業務外でも勉強や努力をしているスタッフが一定数います。
しかし、実際の評価は「成果」よりも「上司ウケ」や「勤務年数」が優先されることも。
自分がどれだけ努力しても、同じ給与、同じ立場。
その状況に納得がいかず、モチベーションが低下していくケースも多いです。
- 勉強会やセミナーに行っても、評価や昇格には直結しない
- マッサージ中心やおしゃべり重視の人と給料が同じ
- 「上司のお気に入り」が昇格する不透明な評価制度



患者さんのために学んだことを活かしても、結局“媚びてる人”が昇進する現実に心が折れました…
③ ワークライフバランスを大事にしたい人
病院勤務は安定している反面、働く時間や休日が非常に不安定です。
祝日、お盆、年末年始なども普通に出勤があります。
特に若手スタッフは休みが取りにくく、主任やベテランスタッフだけが長期休暇をとることも。
家族や友人との予定も合わず、私生活との両立が難しいと感じる人も多いです。
- シフト制で祝日や年末年始も勤務対象
- 年功序列で新人ほど休みにくい空気がある
- 有給申請で嫌な顔をされることもある



2年目の年末、有給をお願いしたら“は?出れるよね?”って顔されて萎えました…
【保存版】後悔しない!理学療法士の職場選びチェックリスト
理学療法士として働く上で、職場の選び方ひとつで人生が大きく変わります。
僕自身、職場選びを間違えたことで
「成長できない環境」「人間関係のストレス」「将来への不安」に悩み、何度も後悔しました。
これから就職・転職を考えている方が同じ思いをしないよう、事前に確認すべき10のチェックリストを一緒に確認しましょう。
- 1日の担当患者数はどのくらいですか?
- どんな疾患の患者さんが多いですか?
- 部署異動はありますか?
- 研修会への参加時には補助はありますか?
- 職員の年齢層はどんな感じですか?
- 既婚者や子育て中の方はいらっしゃいますか?
- 通常の業務以外での仕事はありますか?
- 有給所得率はどのくらいですか?
- キャリアアップの制度はありますか?
- 新人研修の具体的な内容を教えてもらえますか?
なお、それぞれの項目について具体的にどう確認すればいいのか?を詳しく知りたい方は
こちらの記事をご覧ください👇
理学療法士が語る、後悔しない職場選び。失敗経験から学んだ3つの対策
僕は理学療法士としてこれまでに何度か職場選びで失敗し、後悔してきました。
「この職場は自分に合っていなかった」「思っていた環境と違った」と感じることが多かったのです。
そんな失敗経験を踏まえ、次こそは絶対に後悔しない職場を見つけようと徹底的に対策を練りました。
その中で特に効果的だったのが、以下の3つのポイントです。
① リサーチを徹底する
求人票やHPだけで判断せず、複数の転職サイトやSNS、口コミからリアルな声を集めることが大切です。
僕は複数の転職サイトに登録し、担当者や元職員から直接情報を聞き出しました。
- 複数の転職サイトで情報の違いを比較
- SNSや掲示板で口コミチェック
- 知人から現場の生の声をヒアリング
詳しくはこの記事で👇



見えない職場のリアルを知ることが、一番の失敗予防できました。
② 面接で職場の“空気感”を読む
面接は相手に評価されるだけでなく、自分が職場を見極める絶好の機会です。
僕は面接官の話し方や雰囲気、質問への対応から職場の本質を感じ取るようにしました。
- 面接官の態度や雰囲気を観察
- 職場の理念と実態にズレがないかチェック
- こちらの質問に対する反応で誠実さを判断
面接対策の詳細はこちら👇



面接官の態度ひとつで、その職場の空気がなんとなくわかりるようになりますよ。
③ 見学で現場の“生の雰囲気”を確認する
求人情報や面接だけではわからない、スタッフ同士の関係性や職場の空気は見学でしか掴めません。
僕は見学時にスタッフの表情や会話、仕事の流れをじっくり観察しました。
- スタッフ同士のやり取りや表情をチェック
- 自分が働くイメージを具体的に思い描く
- 違和感や居心地の悪さがないか直感で判断
見学で失敗しないポイントはこちら👇



見学で“ここなら頑張れそう”と思えたのが、転職成功の決め手でした。
実体験からのまとめ|失敗と後悔を乗り越えた理学療法士の学び
僕は理学療法士として、「成長したい」という思いだけでは職場選びは成功しないと身をもって知りました。
なぜなら、努力や意欲が正当に評価されない環境では、次第にモチベーションが失われ、
やがて“この職場、失敗だったかも…”という後悔につながるからです。
実際に僕が経験したのは、こんな現実でした。
- 頑張っても給料は変わらず、評価制度も不透明
- 意欲のある人ほど仕事を押し付けられる
- チームアプローチの名の下に、人間関係に振り回される
- 看護師や医師との関係性で居心地が激変する
- 出世ルートやキャリアパスも見えない
「頑張るほど損する職場だな…」
気づいたときには、もう心が疲れていました。
病院は人数が多く、うまくハマれば学びが多い場所です。でもその反面、合わない人間関係や、曖昧な評価制度に悩まされることも多くあります。
僕にとっては、それが大きなストレスであり、結果として“失敗だった”と感じる転職になりました。
でも、それも大切な学びだったと思います。
なぜなら、その経験があったからこそ、
自分に合った職場、自分の強みを活かせる環境を探すようになったからです。
- 自分の価値観や働き方の軸をはっきりさせること
- 「なんとなく良さそう」で選ばないこと
- 実際に見学・面接で職場の空気を感じ取ること
環境が合わなければ、どんなに良い職場でも“居場所”にはなりません。
理学療法士として長く働き続けるためには、
「どこで働くか」ではなく「自分がどうありたいか」を考えることが大切だと、
僕は痛感しました。
今の職場に違和感を抱いているなら、
それはあなたの中にある「もっと良くなりたい」というサインかもしれません。
「後悔」を次に活かして、
理学療法士として本当に納得できるキャリアを、一緒に築いていきましょう。